ブラックペッパーはスパイスの王と称されています。
中世のフランス語では「cher comme poivre(胡椒のように高価)」という言葉があり、コショウは通貨のように取引の手段とされていました。富裕な人々の富の程度は、彼らが収集したコショウの量によって決まりました。大航海時代も、ヨーロッパ各国がブラックペッパーを好むため、コショウの香りに導かれてスパイス探検が開始されました。
ブラックペッパーはつる性の植物で、柔らかいつるの木質の枝が、少し太めの樹木の幹に絡みつき、上に伸びて成長し、高さは8~10メートルに達します。料理で使用される白コショウ、緑コショウは、実は同じつる性の植物のコショウの果実から来ています。収穫期の前後の差により、木に掛けて成った果実は緑から赤、そして黒茶色に変わり、果実が成熟する前に収穫されると、果実の皮は乾燥してこげ茶色や黒色になり、独特の辛い香りが広がります。
高温と湿度を好むコショウは、気候が湿熱の台湾で生存するのに適しており、現在は南部が主要な栽培地となっています。
INCI名 Piper Nigrum (Pepper Black) Fruit Oil
科/属 コショウ科/コショウ属
TSCA CAS 8006-82-4
EINECS CAS 284-524-7
密度/比重 0.864 - 0.884
屈折率 1.475 – 1.490
引火点 82℃
採取季節
外観 淡黄色/緑色
臭い
多様なスパイシーな香りで、柑橘系の果実の香り、クローブの香り、タイムの香り、ミントとウッディな香りがある。希釈前は口の中で刺激的な辛さを感じるが、希釈後は温かくスパイシーな風味に変わる。
主要成分
酢酸ボルニル、リモネン、α-ピネン、δ-3-カレン、その他のモノテルペン、モノテルペノール、フェノール、β-カリオフィレン、その他のセスキテルペン、セスキテルペノール