現地では「Kooigoed」と呼ばれ、コサ語やズールー語では「Imphepho」と称されるアフリカ野生ヘリクリサムは、
伝統行事や儀式で使われる薬草で、ご先祖様とのつながりを深めたり、空間を浄化するために欠かせない神聖なハーブです。
コイサン族の間では、体調を崩したとき、この薬草を煮出してペースト状にし、身体に塗って守りとして用いることもあります。
この植物は、ケープ州の岩場の斜面や草原でよく見られる多年生のヘリクリサムの低木で、ほんのりとしたカレーのような香りが特徴のキク科の植物です。現地の人々にも親しまれています。
全草を蒸留して作られる精油は、ヘリクリサム・イモーテルのような強い香りではなく、柔らかで温かみのある花の香りに、ほのかな干し草や木の香りが感じられます。
夜、枕元に数滴垂らすと、穏やかな香りが漂い、リラックスできるだけでなく、虫除けにも効果があります。