いつか台湾独自の精油を海外へ輸出の可能性があるかと思う。
願いを叶えることは、小さな決意から始まり、それで他人と自分の宿願を果たす。
実践することには、強い熱意が支えとなり、良質な資源を把握することに着実な進歩が見られる統合力が必要である。
台湾の森林は多様性で価値のある樹木で構成され、よく知られた五つの針葉樹(タイワンヒノキ、タイワンベニヒノキ、タイワンスギ、ショウナンボク、ランダイスギ)の他に、タイワンツガ、ニイタカトウヒ、ニイタカビャクシンなど珍奇で希有な樹木もある。もし欲張りになり執念を持ち、香りを求めるために過剰な伐採をしたら、森の妖精達も守ってくれないでしょう。
台湾では林業が木材業の先頭で、かつて林業が盛んだ時代に森林破壊が起きていたこともあり、不正な伐採を行われたこともあるが、面積約27万ヘクタール人工林を持った台湾は木材資源が豊かだった。伐採禁止令の公布に従い、林業は衰退の一途に辿り着いたその後、長年、外国からの輸入に頼り、2019年になって木材自給率は1.2%に過ぎない、日本の18.5%(2003年)に比べ、極めて低い。
一方、適切な間伐が行われない人工林は、過密で高い立木に日差しが遮られたせいで、森林の土壌の保持や植物の多様性に大きな影響を及ぼすので、適当な間伐により、森林の健康と持続性が確保される。木材は再資源化できる素材なので、建材になれたら、コンクリートやプラスチック製材の使いも減少するでしょう。そこで学者の方々が推進するように努力していたおかげで、2018年、台湾もようやく「国産材元年」に入り、政府は林業の再開に強い信念を持つと宣告していた。
製材過程で生成された木粉やカンナ屑が当社の蒸留の素材となる。これらの精油の生物活性は数々の研究で記載され、海外に台湾針葉五木の精油を出展や販売する際、その満ち溢れる森林の香りがお客様の心を掴み、感嘆の声が聞こえ、光栄に思います。
精油のクオリティは、どれもご当地精油を薦める専門家及び学者方々に厳しく指導していただいているため、まるで台湾の森林がその純粋でクリアな香りに凝縮され、守ってくれるような力を感じられる。台湾オリジナル精油を促進して下さったすべての方々に心より感謝いたします。
スギ科コウヨウザン属の高木であるコウスギ、発見地は巒大山(ランダイサン)なので、ランダイスギと呼ばれる。スギの変種で台湾の固有種であり、まっすぐに伸びる樹形に濃厚な香りを持つため、コウスギとも呼ばれる。主な産地は台湾中北部に標高500-2500mのヒノキ林である。鎌形に曲がった葉が螺旋状に付いて二列に並び、柔らかくて刺さない。木材が頑丈で木理もよく見え、収縮率が小さく、耐食性と耐蟻性が高く、香ばしい香りを持ち、針葉樹の建築材としては第一級の材である。
森林の中にいるような香りを持つランダイスギの香気成分は、心を落ち着かせるセドロールが含まれる。木口に針状結晶が生成する特徴は、不安に襲われる時にまるで安定感を形にしてくれるような力がある。
それに木材の上品な香りのもととなるδ-カジノールも含まれる。(この成分もタイワンスギに含まれる)