ヒマラヤンサイプレス(Himalayan cypress / Cupressus torulosa)は、
ヒマラヤヒノキやブータンイトスギ、またはヒマラヤイトスギと呼ばれ、
標高800〜1800メートルのヒマラヤ山脈の岩場でその姿を見つけることができます。
ヒマラヤンサイプレスは、チベットの人々にとって重要な薫香供養用の植物です。乾燥したサイプレスの葉や枯れ枝を粉末にして、家庭で礼拝やお香として焚き、悪いカルマを解消し、空間を清め、心を安らげるために用いられます。
ヒマラヤンサイプレスの精油は、樹木から抽出され、α-コパエンやシペレン(Cyperene)を豊富に含んでいます。これらは、混乱の中で心を安定させ、人生の秩序を取り戻す助けとなる成分です。
また、微量のバレレン(Valerene)やバレリルアルコール(Valeryl alcohol)は、心身を和らげ、平和と幸福感をもたらす成分の一つです。朝起きた時や寝る前に、2滴を手のひらに垂らして温め、
そのほのかで深みのある香りを味わうことで、世の中の束縛を越え、心に深く触れる感覚を得られます。
それはまるで、チベットのシンギングボウルの微細な音波振動によるエネルギーが、自分自身への癒しの道へと導き、この世で傷ついた魂を修復してくれるようです。