Djemila(ジェミラ)は「美しい都市」という意味で、1982年にユネスコ(UNESCO)の世界文化遺産に登録されました。この街はアルジェリアの首都アルジェの北東に位置する小さな山村で、標高は約1000メートルです。涼しい気候と非常に肥沃な土壌を持つ独特の地理環境が、ジェミラを特徴的な農業都市にし、農産物の取引市場としても重要な役割を果たしています。
この緑がかった小さな町に足を踏み入れると、空気中に漂うフレッシュなミントの香りや、いくつかの家庭から漂う冷圧製法で抽出された野生オリーブオイルのかすかな香りが感じられます。その中でも、特にニンジンの種子油が印象的です。
濃厚なウッディーと温かみのある土のような低音の香りを持ち、お肌に輝きを与える魔法のオイルとして知られています。深い琥珀色のオイルは、蒸留されたニンジンシード精油の独特な印象を与えます。
この湿ったウッディーと大地のエネルギーを感じさせる香りには、夢幻的で多層的なフローラルの香りも含まれており、香り全体が低音から中音へと昇り、まるで種子が大地から天へと伸び、白い小さな傘状の花を咲かせるような感覚をもたらします。
この精油は、開花期に特別に摘み取られた花と種子を分別蒸留、非常に珍しいニンジン花(シード)精油です
幸いにもヨーロッパの精油調香師の推薦を受け、1年前にアルジェリアの農家からこの極めて少量しか取れない、清雅なノートを持つ夢幻的な精油を予約購入することができました。バルサム、ウッディー、そして乾いた土の微妙な香りが混じり合ったこのシンプルで奥深い香りは、「一花一世界」という千年の教えを証明するかのようです。
調香を楽しむアロマ愛好家には、ぜひ試していただきたい香りです。