鮮やかな緑色でツヤのある広卵形の大きな葉は、巻きひねりがあり、しわが寄り、先端が尖っており、葉縁は細かい歯状で柔らかく、茎は四角形で直立し、後ろ向きの柔らかい毛が生えています。頂生の総状花序で、小ぶりな白色からピンク色の花を咲かせる蜜源植物です。一年草で、全草に香りがします。草丈は50㎝ほどで、日当たりがよく、水はけの良い土壌を好みます。摘心(ピンチ)をこまめに行うことで開花期を遅らせ、よりこんもりと生長させることができます。バジルは非常に弱い植物なので、花が咲いた後すぐに老化して枯れてしまいます。春、夏、秋が温暖で、生長がいいです。
種類が多いため、BASILという名称は、バジルスイートと呼ばれる熱帯地域のバジルを指すことが多いです。ワイルドな香りですが、バジルスイートの葉を触ると、温かみのある甘く柔らかい上品な香りが漂ってきます。そのラテン学名「Basilicum」は「王室の」という意味であり、そのような香りの印象から名付けられたのかもしれません。バジルスイートは、ヨーロッパとエジプトに原生する植物で、現地では数百年の栽培の歴史があります。ヨーロッパでは「ジェノベーゼバジル(Genovese basil)」とも呼ばれます。すべてのバジルの品種の中で、ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼを作るのに最適な種類です。スープ、サラダ、ソースなど、バジルとニンニク、トマトを組み合わせると、風味が抜群であり、ヨーロッパでは重要な料理用ハーブであります。バジルスイートの精油は、古くから芳香療法に用いられており、16世紀には詩人ブランシュヴィク(Jerome brunschwig)が論文で記述しています。ハイドロラットは全草から抽出され、甘さと辛さが交じり合い、チョウジとトウシキミの香りがします。アロマとして使用すると、温かみと辛みのある胡椒の香りがさらに加えます。
採取時期
科/属 シソ科/メボウキ属
TSCA CAS
引火点
EINECS CAS 283-900-8
密度/比重
屈折率
EINECS
外観
臭い
主要成分
INCI名
Ocimum Basilicum (Basil) Leaf Concentrated Hydrosol