Cananga カナンガ

カナンガ精油はイランイラン属の樹木の花から抽出されます。平均12メートルの高さに達するこの樹木は、細長い6枚の黄緑色の花弁を持ち、満開時には濃厚な香りを放つため、「パフュームツリー」とも呼ばれています。

カナンガとイランイランは同科同属であり、性質が非常に近いものの、わずかな違いがあります。南米、インドネシア、マダガスカルで広範囲に栽培されており、市場でイランイラン精油の供給が不足した際には、カナンガ精油が代替品として使用されます。

カナンガとイランイランはどちらもバンレイシ科の植物の一員であり、植物学者の中には、ラテン語の学名で違いを区別することがあります。

イランイラン Cananga Odorata var genuina
カナンガ Cananga Odorata var macrophyll

二者の主成分はトランス-カリオフィレン、ゲルマクレン-D、E,E-α-ファルネセンであり、これらの成分がイランイランに似た香りの基調を定義しています。しかし、α-イランゲン、ネロリドール、安息香酸ベンジルの含有量の違いにより、カナンガはイランイランほど濃厚で華やかな香りではなく、α-フムレンという高価な樹木系精油に含まれる成分により、より控えめで落ち着いた香りを持っています。

カナンガはインドネシア語でMinyak Kenanga（ミニヤック・ケナンガ）と呼ばれ、夜間にゆっくりと花が咲き始め、現地の農家は朝の満開前に花を摘み取った後、すぐに新鮮な抽出を行います。現地の女性たちは気分が落ち込んだ時に、花を耳に飾り、この花のように気分が明るくなることを期待します。また、花を浸した水を肌の清潔に使い、柔らかな肌を保つために使用されます。これらの伝統的な使用法から、水蒸気蒸留されたカナンガ精油は、高級な天然スキンケア成分として人気のある選択肢となっています。

多くのアロマセラピストはイランイラン精油の使用に慣れていますが、カナンガも多くの調香師に好まれ、イランイラン精油の市場価格が上昇するにつれて、第一級の代替精油としてのカナンガも人気が高まっています。気候変動がそれほど激しくない限り、インドネシアの年間カナンガ精油の輸出量は依然として供給不足の市場を満たすことができ、カナンガ精油は香りの投資家の選択肢の一つとなっています。 

精油情報

• 科／属  バンレイシ科(Annonaceae)／イランイランノキ属(Cananga)
• INCI名：Cananga Odorata Flower Oil
• CAS：  68606-83-7
• EINECS CAS  93686-​30-7
• EINECS  281-092-1
• 密度／比重  0.906-0.923 @20°C
• 屈折率  1.495-1.505 @20°C
• 引火点  81℃
• 旋光度  1.495-1.505 @20°C
• 採取季節
• 外観  淡黄色から濃黄色の流動液体
• 臭い  花の香りにわずかな樹木の香りとイタリアンビネガーのような香りが混ざる
• 主要成分
  E,E-α-ファルネセン / メチル p-クレゾール / トランス-カリオフィレン / 安息香酸ベンジル / ゲルマクレンB / エレモール

分子構造グラフ※バイオケミカル・プロフィール分子構造円グラフとは学習及び購入における参考データであり、1KG以上の大量購入の場合は商品付きの分析証明書（COA）、安全データシート（SDS）をご参照ください。

保存方法

室内の冷暗所に保管してください。直射日光が当たる場所や多湿な場所での保管または火元から避けてください。開封後は早めにお使いください。

使い方

1. お好みの香りをアロマディフューザーに加えて、香りの強さを調節してみてください。
2. ベース製品に薄めて使うか、フットバスやお風呂に入る際にもご利用いただけます

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注意事項

1.本製品の容器には光感受性と記載されています。使用後は直射日光を避けてください。また、光感受性の表示がない場合でも、本製品は外部使用のみとし、食品への使用は絶対におやめください。
2.目に直接触れないようご注意ください。万が一、目に入った場合や皮膚に異常を感じた場合は、直ちに大量の水で洗い流し、医師の診察を受けてください。そして、直ちに使用を中止してください。
3.使用後に皮膚に異常を感じた場合は、直ちに使用を中止し、医師の診察を受けてください。
4.妊娠中の方、乳幼児、特定の疾患をお持ちの方は、使用前に必ず医師にご相談ください。
5.化粧品衛生安全管理法により、この原料で製造された化粧品は自用するのみ、他人に販売することはできません。