キクの花は「九華(きゅうか)」とも呼ばれ、中国を起源とし、後に韓国や日本に伝わり、18世紀にはヨーロッパにも伝わりました。現在栽培される品種は約7000以上と推定されています。キクは中国で歴史は古く、千年前の史書にも記載され、漢の武帝の時代には、九月九日重陽節(重陽の節句)に菊花酒(きっかしゅ)を飲む習慣があり、厄除けや長寿を祈願します。重陽節はキク節とも呼ばれ、この日にキクを楽しむため、山登りの伝統が二千年以上続いています。詩人の孟浩然(もうこうねん)は有名な詩を残しており「重陽の節句を待っていて、また菊花を愛でて会おう(待到重陽日,還來就菊花)。」
コウハクキクはアジアで医食同源だと思われ、キク茶の主要な原料です。またはキク粥やキク菓子など有名な料理にも使われます。辛味、甘味、平味、苦味であり、解熱作用もあるのが菊科の特性です。
「杭白菊(コウハクキク)」から抽出したハイドロラットは、香りが清らかで、秋冬の季節の変わり目に不安定なお肌を整えるのに適しています。